2019年2月17日(日)に開催される【熊本城マラソン2019】金栗記念熊日30キロロードレースに、公務員ランナーとして大注目を浴びてきた川内優輝(かわうち ゆうき)さんの出場が決定しています。
川内さんは公務員でありながら、男子マラソンの世界選手権に3度出場されている実力派ランナーですが、来年からプロとして活動を行うため、【熊本城マラソン2019】が公務員ランナーとして最後の大会となるそうです。
プロとしての活躍を願いながらも、少し寂しい気がしますね。( ;∀;)
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市民ランナー 川内優輝(かわうち ゆうき)さん
走る公務員、姿見納め 川内優輝さん出場 来年2月 /熊本 – 毎日新聞 https://t.co/A7NpdyOt6j pic.twitter.com/TKedItXZpu
— マラソンbot (@marathon_bot) 2018年8月30日
母とのトレーニング
川内さんは子供の頃に、サッカーやスイミング、いろんなスポーツに挑戦しましたが、一番自分に合っていたのがランニングだったようです。
団体競技ではなく、個人競技が向いていると感じたのだそうです。
埼玉県久喜市立砂原小学校1年生の頃、陸上競技を始められています。
小学校1年生で陸上競技とは、やはりすごいですよね。Σ(・□・;)
実は、ここからランナーとしての厳しい特訓が開始していたのです。
小学校6年間、母と子で毎日、毎日特訓が行われたのです。
方法は簡単(お母様談)
埼玉県久喜市の沼井公園に連れていき、タイムを計って練習をするというシンプルなものです。
大会が1500mだったら、1500mのタイムを計る。
ここに立っていると(公園内を)走っている様子が木々の間から見えるんですね。
(過去の記録より)タイムが1秒でも遅いと罰ゲームがありまして、1500mを走った後なんですけど、少し休ませてからもう1周走らせるんです。
もう1周走らせたのもタイムがよくないとまた追加なんですね。
今思うとやり過ぎだったのかなと思ったりもしますが、今も走ってくれてますからね。
そう話す、母の美加さんも中学、高校時代は陸上、中距離の選手だったのです。
しかし、思うような結果を出せず、不完全なまま終わってしまったため、その夢を息子の優輝さんに託したのだと言います。
優輝さんだけではなく、弟さん二人にも同じ特訓を受けさせていました。
弟たちはある程度要領よくこなしたものの、優輝さんだけは毎回全力疾走。
ゴールすると、倒れ込んでいたそうです。
死力を尽くす優輝さんの走りは今も昔も変わらないということですね。٩( ‘ω’ )و
しかし、優輝さん曰く
全く楽しくなくてイヤイヤで、雨が降ると中止だったので、すごく喜んでいました。
よくあの練習に6年間耐えてきたと思います。
と当時を振り返っていました。
このサバイバルのような過酷な練習が、現在の優輝さんの基礎となっているのです。
母・川内美加さんの著書
優輝さんは、鷲宮町立鷲宮中学校(現・久喜市立鷲宮中学校)から春日部東高校へと進学しま下が、県大会レベルの選手で故障を繰り返していたそうです。
思うように成績が残せなかったということで、学習院大学法学部政治学科に入学されます。
これまた、すごいことですよね。Σ(・□・;)
なぜ、学習院大学へ?
スポーツ特別枠のある大学、箱根駅伝の上位結果を残している有名大学へは行かず、なぜ学習院大学へ入学されたのでしょうか?
優輝さん、さすがはランナーです。
ご自分の立場がどのような立場なのかをしっかりと把握した上での決断でした。
高3の時にケガをして走れなくなっていたので、怪我をして自分の走りでは強豪校では通用しないと考えて方向転換をしたのです。(最初は当然、強豪大学に行き寮生活をしながら陸上をやるつもりでした。)
大学では、箱根駅伝に参加して2年6位・4年3位という好順位を残しています。
公務員として務める
そして2009年、大学を卒業すると陸上実業団には進まず埼玉県長に入庁しました。
入庁後は「フルタイム」で働きながら、空いている時間でトレーニングを繰り返し、ハーフマラソンやフルマラソンなどの大会に出場。
次々と結果を残すようになり、最強の市民ランナーとして注目を浴びるようになりました。
優輝さんは「市民ランナー」としての自分に、ものすごい自信とプライドを持っているように感じられますよね。
事実、実業団からのスカウトを何度も断り、瀬古利彦氏のオファーにも気持ちが揺らぐことはありませんでした。
「実業団には負けたくない。いつも『死んでもいい』という思いで走りますから」という名言さえ、飛び出しています。
川内優輝を“独り占め”天国に一番近い島で見た素顔 https://t.co/x4SC3sMPtd pic.twitter.com/iAK4Klm7E0
— スポーツ報知 (@SportsHochi) 2018年8月29日
川内 優輝のトレーニング法
もし、実業団に所属していれば月間走行距離1000km以上走ることができ、給料さえいただけるであろうに、優輝さんが走れる月間走行距離は600kmほど。
その上、切磋琢磨できる仲間さえいない。
質の高い練習には程遠いように感じるが、優輝さんが出場するフルマラソンは年に9回も・・。Σ(・□・;)
これはすごいことなんです。
トップレベルのランナーのフルマラソン出場が年に1~2回と聞けば、優輝さんのすごさがわかっていただけるでしょう。
フルマラソン出場のたびに、ゴールで倒れこむ姿が印象的ですが、これが「いつも『死んでもいい』という思いで走りますから」ということなのでしょうね。
日々の練習時間不足は、実際のレースで走ることで補おうという考えのもと、ストイックなトレーニングを行なっているのです。
マラソンでの主な戦歴
2010年:東京マラソン2010 10位(2時間17分56秒)
2011年:大阪マラソン2011 4位(2時間14分31秒)
2012年:シドニーマラソン 優勝(2時間11分52秒)
2013年:ゴールドコーストマラソン 優勝(2時間10分01秒)
2014年:熊本城マラソン 優勝(2時間10分14秒)
2015年:シティ2サーフマラソン 優勝(2時間16分23秒)
2016年:福岡国際マラソン 3位(2時間09分11秒)
2017年:世界陸上ロンドン大会 9位(2時間12分19秒)
2018年:マーシュフィールドニューイヤーズデイマラソン 優勝(2時間18分59秒)
2018年:北九州マラソン 優勝(2時間11分46秒)
2018年:ゴールドコーストマラソン 9位(2時間14分51秒)
優輝さんの戦歴、ほんの一部ですが順位だけではなく、タイムに注目していただきたい。٩( ‘ω’ )و
自分自身に厳しく、ストイックな一面が見え隠れします。
優輝さんは、2018年4月16日に開催された第122回ボストンマラソンにおいて、2時間15分58秒の記録で優勝されました。
日本人の優勝は1987年大会の瀬古利彦選手以来、31年ぶりのことだったそうです。
この帰国直後に、2019年3月で埼玉県庁を退職、同年4月より「プロランナー」として転向する事を発表されました。
川内 優輝(かわうち ゆうき)プロフィール
生年月日:1987年03月05日
出身地:埼玉県北葛飾郡鷲宮町(現・久喜市)
出生地:東京都世田谷区
身長 / 体重:172cm / 59kg
川内鮮輝(よしき)さん・川内鴻輝(こうき)さんの弟二人も市民ランナーとして活躍されています。
周囲に何を言われようが、自分を貫き通してきた川内 優輝(かわうち ゆうき)選手。
これからも我が道を、ストイックにまっすぐと歩まれるのでしょうね。
公務員ランナーとして最後の参加となる【熊本城マラソン2019】に、悔いのない最高の走りを期待したいですね。٩( ‘ω’ )و
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川内優輝さん~公務員ランナーとして最後の参加【熊本城マラソン2019】を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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