高齢者による交通事故が年々、増加しているそうです。
総務省統計局の調べによれば、2018年9月の時点で、65歳以上(高齢者)の人口は過去最多3557万人、総人口比28.1%とされています。
熊本県でも12月27日午後、コンビニエンスストアに自動車が突っ込むという事故が起きましたね。
車を運転していたのは93歳の男性だったそうです。
皆様、どうぞ十分にお気をつけて運転なさってください!!
目次 Contents
事故が起きた場所
12月27日(木)15:30頃、山鹿市鹿校通1丁目の「セブンイレブン山鹿鹿校通店」に軽乗用車が突っ込みました。
国道325号線に面しており、交通量は多いものの、コンビニエンスストアの駐車場は十分な広さがあります。
また、交差点にもなっていますが道幅もあるため、道路上での危険から車が突っ込んだとは考えにくい場所です。
なぜ、車が突っ込んだのか?
軽乗用車を運転していた93歳の男性は
「店を出ようとしたときにブレーキとアクセルを踏み間違えて、前から突っ込んだ」
と警察の調べに対し話しているようです。
駐車スペースではない店入口前に、店に向けて車を駐車しており、バックする際に踏み間違えた、ギアの操作ミスです。
店内の様子は?
店員、お客さん合わせて4人がいましたが幸いなことにけがはありませんでしたが、コンビニ店出入口は激しく壊れています。
また、軽自動車には86歳の妻が同乗していましたが、けがはありませんでした。
熊本県山鹿市鹿校通1の「セブンイレブン山鹿鹿校通店」に、90代男性運転の軽乗用車が突っ込む https://t.co/7EPh1tipEx
— 7mitsubachi (@7mitsubachi) 2018年12月27日
建物を損壊したらどうなるの?
たとえ、けが人がいなくても行政処分と刑事処分が下される可能性は十分あります。
また、建物を壊したものに対する損害賠償金は発生しますので、任意保険に入っていなければ、修理代を支払わなければならないということにもなります。
以下をご参照ください。
他人の建造物又は艦船を損壊した者は、5年以下の懲役に処する。
よって人を死傷させた者は、傷害の罪と比較して、重い刑により処断する。
道路交通法
第一一六条 車両等の運転者が業務上必要な注意を怠り、又は重大な過失により他人の建造物を損壊したときは、六月以下の禁錮又は十万円以下の罰金に処する。
道路交通法第116条
後を絶たない高齢者ドライバーによる事故
*12月25日16:30頃
福岡市東区「和白病院」では、80歳男性が運転する普通乗用車が病院玄関に突っ込む事故が発生しました。
車突っ込んでる。。
ぇ?、、 pic.twitter.com/qQPbxJe66V— テン🐷テン🐷 (@tenten250cc) 2018年12月25日
車には高齢夫婦が乗っており、怪我をして手当を受けましたが意識はあるとのこと、幸い他にはけが人はいなかったと言います。
原因については調査中。
*12月26日11:00頃
73歳男性が運転するタクシーが歩道に乗りあげ男性3人をはね、ケガをさせる事故が発生しました。
「客の荷物を降ろすため、自分も降りようとしたら、車が突然進み出した。慌ててブレーキを踏もうとしたら間違えてアクセルを踏んでしまった」と警察の調べに対し話しています。
本日も福岡空港で暴走事故があったのですね。アクセルとブレーキの不見間違いには気を付けないとですね。発進やバック時は特にですね。 https://t.co/PfVcU0vVUC
— ちばから (@tibakara) 2018年12月26日
19歳の男子大学生が足に軽いケガ、57歳の男性が腰を強く打ち病院に運ばれています。
また、追突されたタクシーの運転手が首の痛みを訴えているとのこと。
*12月27日10:00頃
福岡県北九州市八幡西区本城「折尾病院」では、66歳男性が運転する軽乗用車が病院玄関付近に突っ込みむ事故が発生しました。
駐車場も広く、混雑からの事故だとは考えにく場所です。
【27日午前】66歳男性の車、病院へ突っ込む 福岡・北九州市https://t.co/u2vYc3k8dT
折尾病院の玄関付近に軽自動車が突っ込んだ。県内では25日26日にも同様の事故が発生しており警察が注意を呼びかけていた。
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2018年12月27日
原因は上記と同じ「ブレーキとアクセルを踏み間違えた」とのこと、幸いにも周辺に人がいなかったため、けが人はいませんでした。
ここ数日、九州で起きた、高齢者ドライバーによる事故です。
一件は調査中ということですが、後の2件は操作ミスが原因でした。
20年 | 21年 | 22年 | 23年 | 24年 | 25年 | 26年 | 27年 | 28年 | 29年 | |
高齢運転者(第一当事者)交通事故発生件数 | 6,840 | 6,883 | 6,979 | 6,923 | 6,600 | 6,341 | 6,033 | 5,806 | 5,703 | 5,876 |
事故全体に占める高齢運転者の事故割合(パーセント) | 11.1 | 12.2 | 12.7 | 13.4 | 13.9 | 15.1 | 16.2 | 16.9 | 17.6 | 17.9 |
(警視庁交通総務課統計)
こちらをみていただくとわかる通り、65歳以上の高齢運転者による事故は、年々増加しています。
高齢者の運転による事故は、そのほとんどが操作ミス、行動ミスだと言われていますね。
高齢者運転による事故原因(事故発生状況)
・発見の遅れ 83.5%
・判断の誤り等 9.6%
・操作上の誤り 6.8%
・調査不能 0.1%
(警視庁交通総務課統計より)
個人差はあるものの、人間は加齢とともに、身体能力も認知・判断・予測能力も徐々に低下していきます。(とても残念なことですが、いずれは自分もそうなるのです・・)
高齢ドライバーの皆様、加害者になっても、被害者になっても、不幸な結果を招いてしましいます。
年末年始は交通量が一気に増えますので、ハンドルやブレーキ操作が遅れて事故を起こすこともあり得ることを認識したうえで、どうぞ早めのライト点灯や安全な速度での運転を十分心がけてください。
熊本県でも交通安全緊急情報
熊本県では、12月15日から23日までの9日間に6件の交通死亡事故が発生しています。
(被害に遭われた皆様には心よりお見舞い申し上げます。)
交通安全緊急情報が発表されました。
高齢者の方に限らず、皆が注意することで熊本の交通事故をなくしましょう。
自動車運転者としての留意事項
・速度は控えめに、進路(前後方、左右等)等の安全を十分に確認しましょう。
・前照灯の早め点灯と上向き点灯を徹底し、歩行者、自転車等の早期発見に努めましょう。
・車道は自動車だけのものではありません。譲り合いの心で優しい運転を心がけましょう。
・疲れや眠気を感じた時は、我慢せずに休憩を取りましょう。「早く着く」より「無事に着く」ことが重要です。
・自分の体調と相談し、運転を控えることも検討しましょう。
・飲酒運転の悪質性・危険性を認識し、飲酒運転をしない、させないようにしましょう。
歩行者としての留意事項
・横断は、まず止まり、左右をよく見て渡りましょう。
・横断中は左から来る車にも注意し、車の直前、直後の横断はやめましょう。
・夕暮れ時や夜間外出時には、反射材や明るい色の服を着用しましょう。
自転車を利用する際の留意事項
・自転車利用者も交通ルールとマナーを守りましょう。
・夕暮れ時や夜間利用時には、ライトを点灯し、反射材や明るい色の服を着用しましょう。
熊本の事故多発交差点
事故が多いとされる交差点ですが、決してこの場所だけではありませんので、どの交差点においても車の運転には十分注意を払ってください。
*須屋郵便局前 交差点
この交差点は国道から少し奥まっているため、地元住民、道に詳しい人(ドライバーさんなど)など慣れた人の利用が多い交差点です。
そのために、黄色点滅信号にも関わらず安全確認を怠るケースが多いのだといいます。
近辺の交通事情に詳しくても、どうぞ安全確認について、今一度ご確認ください。
*必由館高等学校入口 交差点
直進にも関わらず、マップのようなルートで通行しなければならない交差点です。
左折して、右折といったルートになりますが、自転車横断帯を横切らなければならないことで、かなりの注意が必要となります。
また、3号線へ左折をする場合でも、50m以上走った後に横断歩道があることなどから、十分な注意が必要です。
他県から来られる方にはわかりにくいので、事前に知っておいていただきたい場所の一つです。
*藤崎宮前 交差点
熊本在住者はよくご存知でしょうが、非常に交通量の多い交差点です。
大きな交差点の割に、信号時間が短いため、マップ左側(①)から右折する車が、信号待ちを逃れるためにスピードをあげて走行するため、歩行者の危険性が高まります。
同じ理由で無理やり右折した車が、3号線からの車を遮るケースも多いです。
また、渋滞を逃れるために参道を抜け道として利用する場合も多いのですが、脇道は住宅地になっているため注意が必要な道です。
*水道町 交差点
藤崎宮交差点の延長線上にあります。
言うまでもなく、一日を通して交通量の多い交差点です。
歩行者、自転車の通行も多く、前方不注意、安全確認不足による事故が多い場所ですので、時間に余裕を持ち、十分な車間距離を保つことを心がける必要があります。
*水前寺公園前電停 交差点
熊本在住の方はご存知の通り、県道28号線には路面電車(熊本市電)が走っています。
朝夕のラッシュ時には、とても混雑していますね。
電停、電車により対向車や歩行者が確認しづらい交差点です。
こうした道路状況から、対向車との衝突、横断中の歩行者や自転車と衝突する事故が起きています。
熊本に限らず、交通量の多い場所では事故が増えることが想像できます。
どんなに慣れた道、交差点でも決して安全確認を怠らず、細心の注意を払いながらの運転が大切ですね。
道路状況、混雑状況などをご確認の上、くれぐれも気をつけて運転をされてください。
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