3.11「東日本大震災」
死者・行方不明者は1万8,432人、建築物の全壊・半壊合わせて40万2,704戸という大きな大きな被害をもたらした自然災害でした。
なかでも岩手県、宮城県、福島県では津波による被害が甚大で、2018年時点で未だ行方のわからない方もいらっしゃいまs。
震災により、お亡くなりになられた方には心よりご冥福をお祈り申し上げます。
また、被災された方々に心よりお悔やみ申し上げます。
平和な日々をお過ごしになれることを心より、心よりお祈り申し上げます。
関連記事:【大地震発生】余震の恐怖はいつまで続くのか?~余震のメカニズムや被害、注意点!!
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東日本大震災(ひがしにほんだいしんさい)
2011年3月11日(金曜日)を忘れもしません。
熊本市内では、公立中学校の卒業式が行われていました。
恙無く式を終え帰宅すると「東北地方太平洋沖地震(とうほくちほうたいへいようおきじしん)」の一報が飛び込んできました。
目を疑うような光景、そして信じ難い地震の規模。
発生時刻:14時46分18.1秒
震央:日本 三陸沖(仙台市の東方70 km)
規模:気象庁マグニチュード8.4
最大震度: 震度7(宮城県栗原市)
津波:9.3 m以上: 相馬港
生まれて初めて見るこの光景に、地震の怖さ、自然の恐怖を思い知らされました。
特に大きな被害に遭うこともなく生きてきた自分の人生にはショックが大きすぎたのです。
津波による被害
東日本大震災においては、津波による被害が甚大で、岩手県宮古市重茂姉吉では40.4mの遡上(そじょう)が記録されています。
巨大な津波が発生した理由については、震源域の海底で、陸側のプレートの先端部分が水平方向に50メートル、垂直方向に10メートルも大きく滑り上り、大量の海水を押し上げ、巨大津波が発生したのだろうとされています。

もっとも被害の大きかった岩手県、宮城県、福島県ふ含めた犠牲者数と避難者数は以下の通りです。
3.11「東日本大震災」での犠牲者数と避難者数(2018年3月9日 時点)
犠牲者数 |
行方不明者数 |
負傷者数 |
計 |
|
岩手県 |
4,674人 |
1,116人 |
213人 |
6,003人 |
宮城県 |
9,540人 |
1,223人 |
4,145人 |
14,908人 |
福島県 |
1,614人 |
196人 |
182人 |
1,992人 |
北海道 |
1人 |
3人 |
4人 |
|
青森県 |
3人 |
1人 |
112人 |
116人 |
秋田県 |
11人 |
11人 |
||
山形県 |
2人 |
29人 |
31人 |
|
茨城県 |
24人 |
1人 |
712人 |
737人 |
栃木県 |
4人 |
133人 |
137人 |
|
群馬県 |
1人 |
42人 |
43人 |
|
埼玉県 |
45人 |
45人 |
||
千葉県 |
21人 |
2人 |
263人 |
286人 |
東京都 |
7人 |
117人 |
124人 |
|
神奈川県 |
4人 |
138人 |
142人 |
|
新潟県 |
3人 |
3人 |
||
山梨県 |
2人 |
2人 |
||
長野県 |
1人 |
1人 |
||
静岡県 |
3人 |
3人 |
||
三重県 |
1人 |
1人 |
||
高知県 |
1人 |
1人 |
正直、自分も津波の映像をよく観ることができないのですが、ニュースなどの映像をご覧になり「どうして逃げないの?」「津波がすぐそこまできているよ」と感じた方もいらっしゃるでしょう。
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なぜ、津波から逃げられなかったのか?
様々な理由が複雑に絡み合っているのだろうと考えますが、同じ「震度7」の地震を経験している自分が感じること。
被災された皆さまは「震度7」という大きな揺れに、強く動揺されていたことが想像できます。
「震度7」の揺れは、恐怖で身が竦んでしまうのです。頭の中が空白になってしまうのです。
断続的な揺れも発生しているなか、14時49分に「津波警報」が発令されていますが・・、その警報を知らずに大きな揺れに対応されていた方も多いと感じます。
目の前の現状に「津波!!」という危険性を感じる余裕はなかったのではないでしょうか?
「何をどうしたら良いかわからない」というのが、その場で感じたことであったのではないかと想像します。
自分が被災した時に、その現状がよく理解できました。
逃げなかった・・のではなく、逃げれなかった、動けなかったというのが本当ではないのでしょうか?
「なぜ、逃げなかったのか?」という質問に対しでは、以下のようなご意見もありました。
沿岸は防波堤で囲まれている為に津波が押し寄せているいる状況に気づくことができなかったからです。
沿岸沿、道路の防波堤の高さは約1.5M~2Mです、車に乗っているとまったく「状況がつかめない」、「まったく見えなかった」、事が上げられます。
津波が自分のところに来るまでは、どの方向からどのくらいの速度でやってくるかわからないといことです。空撮では、黒い波が迫っていることはすぐにわかりますが、地上からではすぐ後ろに迫っているということがほとんど確認でき無いと思われます。
津波の速度は早いものです。
走って逃げられるほどの物ではありません。
「車で逃げるのが早い」と思って車で逃げたのだと思います。
経験したことのない巨大な津波です。
速さもわからない、高さもわからない、どこに逃げたら良いのかわからない、どの程度の高台に上がれば良いのかわからない・・・。
何もかもがパニック状態での被災だったのだと想像できます。
車で逃げようとされていた方も、津波のスピード、現場の状況が把握できずに逃げ遅れたのだと思います。
津波警報・津波注意報について。
地震発生時刻が14時46分、3分後には、津波警報・津波注意報が発表されたものの、予想される津波の高さに「宮城県 6m」「岩手県と福島県 3m」と発表されたのです。
しかし、実際の津波は皆様もご存知のようにこれを大きく上回り30分、45分後には10mもの高さになっていたと言います。
警報を聞いていたとしても「3m」だと思い込んで行動したために逃げ遅れたのだと話されていた男性もいらっしゃいました。
東日本大震災後に「津波」への対策だったり、そのマニュアルを作成したり、読んだり・・という機会が増えましたよね。
犠牲になられたたくさんの方から、地震が多いとされる日本に住む自分たちへのアドバイスなのだと感じています。
余震による被害
これだけの甚大な被害に遭いながら、本震から1時間足らずの間にM7以上の強い地震が立て続けに3回発生しています。
強い地震を経験すると「揺れ」「音」に、とても強い恐怖を感じます。
余震は傷ついた身と心を、さらに傷めつけていきます。
東日本大震災では、2012年8月までに「マグニチュード3」以上の地震が1600回を超えたそうです。
おそらく、今現在もPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まれていらっしゃる方が多いだろうと考えられます。
心的外傷後ストレス障害(しんてきがいしょうごストレスしょうがい)といって、命の安全が脅かされるような出来事(戦争、天災、事故、犯罪、虐待など)によって強い精神的衝撃を受けることが原因で、著しい苦痛や、生活機能の障害をもたらしているストレス障害のこと。
小さな子供さんにも、その恐怖は迫ります。
→地震後の子供たちが気になる~不安な心をどうケアしたらいいの?
大きな地震は本震一回で終わるだけではなく、その後「余震」という恐怖にも怯えながら生活をしなければなりません。
被災し避難生活を余儀なくされる中での「余震」は、人々に過度なストレスを与えていきます。
熊本地震でも同じことが言えますが、このストレスが原因となり、地震関連で亡くなられた方も多くいらっしゃったのです。
生きている自分たちは、巨大地震への恐怖、巨大地震による被害、亡くなった尊い命を忘れるべきではありません。
改めて、ご冥福をお祈り申し上げます。
また、東日本大震災では8年が経過した今でも、様々な苦難を強いられている被災者がたくさんいると想像します。
東日本大震災から7年:被災地と復興の現状 https://t.co/SS7y7LbsZP
未だ避難生活をされている方が7万5千人。(2018年1月現在)— 十郎 (@SandWM19) 2018年12月28日
【東日本大震災に関して友人の友人より】
被災地某地域の保育園では、4人に1人が甲状腺がん。
妊婦の流産、新生児突然死が多い。
当人の子ども4人のうち、被災後に生まれた2人が甲状腺がん。
夫は原発関係者で現在就業不能状態。ニュースでやってないの?
全国になぜ発信されていない?とのこと。
— 小さな巨匠 (@littlekyosho) 2018年12月3日
東日本大震災の被災地の現在見に行ってきたけど涙が止まらなかった。
— と (@_rlfx) 2018年12月30日
傷ついた心や生活が1日も早く穏やかに戻れますように、心よりお見舞い申し上げます。

特殊器具などが必要になった場合、資金がなければなかなか動けないのだと・・・。
被災地でボランティア活動を行う方々に話を聞くと、状況によっては経済状況で活動を断念せざるを得ない場合もあると言います。「Yahoo!基金」では、被災者の義援金や被災地の復旧に努める災害ボランティアの方々を支援する募金を行われています。
どうぞ、皆様のあたたかいご支援を!!
ひとりでも多くの被災者に手を差し伸べるために。
1日も早い被災地の復旧と復興に役立てるために。
「Yahoo!基金」だからこそ、できることをひとつずつ。
災害復興みらい募金は、災害の復旧復興に向けて広く支援していきます。
熊本地震
2018年の「今年の漢字」に選ばれたのは「災(わざわい)」でした。
北海道胆振東部地震
大阪府北部地震
島根県西部地震
西日本豪雨
台風21号・24号の直撃
記録的猛暑など、本当に多くの自然「災」害が多発した一年で、自分のことのように胸を痛めました。
西日本豪雨で被災された方は「まだ全然復興できていない・・」とおっしゃっていました。
自然災害はいつ、どこで起きるかわかりません。
被災するのが「自分」である可能性も十分にあるのです。
2016年、熊本では「最大震度7」という巨大地震に見舞われました。
2016年4月14日21時26分:前震 16日1時25分:本震
震央:熊本県熊本地方
規模:気象庁マグニチュード7.3
最大震度: 震度7(益城町・西原村).
津波:なし
14日の地震による心労でぐっすり眠り込んだ16日未明に発生した「最大震度7」の巨大地震。
何が起きたのかわからず、自分がどこにいるのかもわからず、ただただ怖くてうずくまっていたのを記憶しています。
東日本大震災で被災された方も、きっと同じだったのだと・・。動けないんです。
前震、本震に次いで、一日に何度も起きる余震に怯えながら生活したことが思い出されます。
3年が経過しようとしていますが、その時の心の傷は簡単に癒るものではありません。
【熊本地震から今日で2年5ヶ月】
▼犠牲者
271名▼現在の仮設住宅生活者数
30,342人熊本地震も東日本大震災も台風21号も大阪府北部地震も西日本豪雨も北海道の地震も、各地でまだまだ沢山の力が必要とされています。
被災地へ思いを馳せ、
風化させずに教訓として、
各々で備えていきましょう。 pic.twitter.com/xPTN9fFHtu— ボランティア団体Team-K (@vteamk) 2018年9月13日
2019年1月3日 18時51分には、NHK大河ドラマ「いだてん」のロケ地となった和水町で「震度6弱」の地震が発生したばかり・・。
「余震が起こる可能性が高く、安全性が確保されない」とされ、予定されていた「いだてん」のPVが中止となりました。
自然災害というものは、予告なしに突然襲いかかってきます。
いざという時のために、今一度、お近くの避難場所等のご確認されてください。
東日本も熊本も、まだまだ復興途中。
メディアで報道されないところにも、たくさんの復興場所、多くの苦労があるのです。
これからの生活へ向けて不安を抱く人がたくさんいることを忘れてはいけない!
大きな被害と犠牲、自身に起きたことを決して忘れてはいけない!!
自然の恐怖、それに対する心構え、準備など、身を以て体験したことを伝えていかなければならないと改めて考えさせられました。
・【いだてん】ロケ地となった和水町が地震で被災~大河ドラマ放送開始時の現地の状況は?ドラマ館やミュージアムはどうなる?
・【熊本城】熊本地震による甚大な被害を受けたお城の今~復旧はどこまで進んでるの? 特別見学道路が?
・【北海道地震 震度6強】を受け防災品を見直す~水、トイレ、多機能ラジオ、ライトなどの必要性を【熊本地震】で実感
・液状化現象「再発防止策」事業化なる?~熊本地震から2年半、北海道地震でも深刻な問題となる
・地震の際の「デマ情報」には注意して!!~SNSを使わずに情報を得る手段
・被災(地震、水害)してやらなければいけないこと、必要なもの~被災された方、親戚、知人、支援される方にも読んで欲しい!
3.11 東日本大震災から8年~津波の被害が拡大したのはなぜ?~被災して感じること(熊本地震)を最後までお読みいただき、ありがとうござました。
2019年3月11日、追悼の意を込めて募金を行いませんか?