福岡(博多)を代表するお祭りといえば、博多どんたく、そして博多祇園山笠(はかたぎおんやまがさ)です。
博多祇園山笠が開催される15日間に、福岡(博多)を訪れる観光客は約300万人だそうですよ。
博多中が、人、人、人に溢れる光景だけでも圧巻です。
博多を訪れる際に、ぜひ触れていただきたいのが櫛田神社(くしだじんじゃ)
実は、博多祇園山笠の正式名は「櫛田神社祇園例大祭」と言われるものなのです。
目次 Contents
櫛田神社(くしだじんじゃ)
櫛田神社は福岡市博多区にある、アクセスにも便利な場所に位置した神社で、博多の氏神・総鎮守として信仰を集めています。
櫛田神社には三神が祀られています。
*正殿:大幡主神(おおはたぬしおおかみ)
伊勢国松坂の櫛田神社から勧請(かんじょう)した神とされており、別名は「大若子命(おおわくごのみこと)」
大若子命はその昔朝廷より越の国(北陸)の賊徒阿彦を討伐することを命ぜられ、大いに旗(幡)を挙げて戦いに勝ったので、大幡主命の尊称を与えられた。
*左殿:天照大神(あまてらすおおかみ)
日本神話に主神として登場する女神で、太陽神の性格と巫女の性格を併せ持つ存在として描かれています。
*右殿:素盞嗚大神(すさのおおおかみ)
三貴子のうちの一柱であり、様々なご利益を持っています。
素戔嗚尊(スサノオノミコト)は、日本神話の中でも特に記述が多い神様です。
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不老長寿、厄除け、疫病除け、縁結び、夫婦円満、子宝、商売繁盛など、多くの御利益があるといわれる神社です。
櫛田神社の歴史
757年、松阪にあった櫛田神社を勧請したことに始まるとされています。
松坂の櫛田神社の祭神の大幡主神が天照大神に仕える一族の神であったことから、天照大神も一緒に勧請されたそうです。
941年には、小野好古が「藤原純友の乱」を鎮めるために京都の八坂神社に祈願し、平定した後「素盞嗚神」を勧請したと伝えられていますが、実際は平安時代末期、平清盛が所領の肥前国神埼の櫛田宮を、日宋貿易の拠点とした博多に勧請したという説が最有力だとのこと。
いずれにしても、歴史の長い神社だということがわかります。
櫛田神社は戦国時代に荒廃しましたが、1587年「豊臣秀吉」によって博多が復興される際、現在の社殿が造営されたのです。
櫛田神社内の見どころ
*干支恵方盤
楼門をくぐる際には、必ず天井を見上げてください。
大きな「干支恵方盤」が吊り下げられています。
大晦日には、新しい年の恵方を示すべく矢印が回転するんですよ。

また、楼門の額には「威稜」と書かれています。
これは「いつ」と読み、天子・天皇の御威光(ごいこう)という意味です。
*霊泉鶴の井戸

竹の筒から霊水が流れてくるのですが、この霊水は本殿地下から湧き出る霊泉で「不老長寿のいのち水」として信仰されています。
この霊泉をいただくには
一口目には 自分の不老長寿を
二口目には 家族の不老長寿を
三口目には 親類縁者の不老長寿を
心で念じながら三口でお飲みください
と説明されています。
こちらの霊水は、塩分を含んでいますので飲み過ぎにはご注意くださいね。
*銀杏(イチョウ)
櫛田神社境内の銀杏は、直径190cm以上ある威厳のある名木で、樹齢1000年に近いのではないかとされています。
「櫛田の銀杏」櫛田神社・清道入口にあり、とても大きくて見応えありますよ。これを見ると秋の深まりを感じます!#福岡 #櫛田神社 #櫛田の銀杏 #季節の風物詩 #写真撮影 #ギンナンじゃなくてギナン pic.twitter.com/zfm1RmG3I8
— MIYO (@go_mio_gogo) 2018年11月30日
*飾り山笠

追い山笠の終了とともに山笠を解くのが一般的ですが、櫛田神社には「お祭り」期間以外でもたくさんの観光客に観ていただけるよう、特別に公開されています。
毎日、飾り山笠の大きさに感嘆の声が響いていますよ。
たくさんの方が記念撮影をされており、SNS映えスポットでもあります。٩( ‘ω’ )و
また、山笠の横に立つ「夫婦円満・縁結び」の霊樹「夫婦銀杏」も見どころの一つ。
*博多風神雷神

拝殿破風の左右にある「風神雷神」の木彫は、ユーモアあふれていて、カラッとした博多っ子の気質を表しているといわれています。
*博多歴史館
博多、そして博多祇園山笠の歴史を知るには、櫛田神社内にある資料館は欠かせません。
博多に縁の深い豊臣秀吉による朱印状、刀剣もあり。
歴史的に価値の高い展示品多数で必見です。
入館料:大人 300円 / 高大生 200円 / 小中学生 150円
営業時間:10:00~17:00
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
問い合わせ先:092-291-2951
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博多祇園山笠(櫛田神社祇園例大祭)について
博多祇園山笠は、ニュースにも取り上げられていて、全国的に知られるお祭りで、毎年、7月1日~15日にかけて開催されます。
その歴史は770年、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
博多祇園山笠は、鎌倉時代に疫病が流行した際、承天寺の開祖であり当時の住職である聖一国師(円爾)が、町民に祈祷水を撒いて清め、疫病退散を祈願したことが始まりだと言われています。(諸説あるようですが・・)
当時は、京都の祇園祭のように町ごとに飾山笠の華美を競いながら練り歩いていましたが、江戸時代に、土居流が東長寺で休憩中、石堂流(現在の恵比須流)に追い越される「事件」が起きたのです。
これを機に、山笠を担いで駆け回るスピードを競い合う「追山」が始まりました。
7月15日の追い山笠では、午前4時59分、大太鼓の合図とともに一番山笠が「櫛田神社」の境内に入り、一定の間隔で七番山まで入ると、櫛田神社の境内から街中へと駆けだしていきます。
追い山笠は博多祇園山笠の大きな見所の一つです。٩( ‘ω’ )و
博多祇園山笠の流れ
・7月1日:注連下ろし
舁き山笠の流区域を清める行事で、祭り初日に行われます。
また、福岡市内各所に大きな「飾り山笠」が!!
・7月9日:お汐井取り
全流れの総勢約千人が箱崎浜を目指して安全祈願を行う清めの神事です。
・7月10日:流舁き
いよいよ舁き山笠が登場、流ごとにそれぞれの区域内を舁き廻ります。(コースは決まっていないようです。)
・7月12日:追い山馴らし
15日の追い山笠のリハーサルで、約4kmのコースを走るタイムレースが繰り広げられます。(リハーサルとはいえ、迫力満点。)
・7月13日:集団山見せ
呉服町交差点~中央区天神の市役所前まで1.2kmの道のりを走ります。
福岡の知名士が台上がりを努め、舁き手を叱咤激励します。
・7月14日:流舁き
最後の流舁き、翌日の追い山笠のため最終調整が行われます。
・7月15日:追い山笠
午前4時59分、大太鼓の合図とともに一番山笠が「櫛田神社」の境内に入り、一定の間隔で七番山まで入ると、櫛田神社の境内から街中へと駆けだしていきます。
そして、櫛田神社では「鎮めの能」が演じられます。
以上のような流れで、7月1日~15日にかけて、福岡(博多)の街は祇園山笠一色となります。

櫛田神社へのアクセス
所在地:福岡県福岡市博多区上川端町1-41
問い合わせ先:092-291-2951
*公共機関を利用する
地下鉄空港線「祇園駅」で下車。
改札を出たら2番出口から地上に上がります。
入り口を出て、まっすぐ進むと左手にセブンイレブンさんがあり、横に「櫛田神社」鳥居が建っています。
鳥居をくぐって直進すると、櫛田神社へ着きます。
徒歩約5分程度
*車を利用する
博多駅から約4分
駐車場
参道沿いに櫛田神社参拝者駐車場があります。
駐車料金
8時~24時:100円/20分
24時~8時:100円/60分
*徒歩で約15分
博多駅から櫛田神社までは、歩いて約15分。
建物やお店などを見ながら歩いていくと、すぐに着きます。
「博多祇園山笠」開催中は、土日祝日でなくても道路渋滞はもちろん、地下鉄も混雑することが予想されます。
博多駅からのんびり歩いて行くのもオススメです。٩( ‘ω’ )و
櫛田神社周辺
*櫛田神社表参道
参道沿いには、様々な飲食店が立ち並んでいます。
どのお店もおしゃれ!!
せっかくですから、ランチを楽しむのもおすすめです。
・博多べい
所在地:〒812-0039 福岡県福岡市博多区冷泉町6-12
問い合わせ:092-271-5662
・信州そば むらた
所在地:〒812-0039 福岡県福岡市博多区冷泉町2-9-1
問い合わせ:092-291-0894
・博多はま太郎
所在地:〒812-0039 福岡県福岡市博多区冷泉町2-30
問い合わせ:092-291-1740
・おかずと煮物 陽向
所在地:〒812-0039 福岡県福岡市博多区冷泉町6-2
問い合わせ:092-260-1023
・木屋
所在地:〒812-0039 福岡県福岡市博多区冷泉町2-34
問い合わせ:092-291-6758
・ポークたまごおにぎり本店 櫛田表参道店
所在地:〒812-0039 福岡県福岡市博多区冷泉町3-15
問い合わせ:092-263-8300
・和めしKOKODEKOKO
所在地:〒812-0039 福岡県福岡市博多区冷泉町5-8 1F
問い合わせ:092-710-6007
・博多やきやき三輪
所在地:〒812-0039 福岡県福岡市博多区冷泉町4-12-4
問い合わせ:092-271-3817
・ぱん屋のぺったん
所在地:〒812-0039 福岡県福岡市博多区冷泉町5-2
問い合わせ:080-7000-2303
*川端通商店街
所在地:福岡市博多区上川端町6-135
博多商人の息づく町、歴史、文化、伝統を担う街でもある川端通商店街。
博多祇園山笠の期間には、唯一、走る飾り山笠が展示されます。
博多っ子のまちをのぞいて見るのも良いですね。
*キャナルシティー博多
〒812-0018 福岡県福岡市博多区住吉1丁目2
1996年に開業した複合商業施設ですね。
櫛田神社から徒歩約10分、ぜひ足を運んでみてください。
こちらの鳥居を抜けると、キャナルシティー連絡通路の案内があります。

博多のお祭りには欠かせない櫛田神社をご紹介させていただきました。
「博多祇園山笠には行けない!!」という場合でも、櫛田神社に行けば山笠を観ることができますし、他、たくさんのご利益を得ることができるのでぜひ、お立ち寄りくださいね。٩( ‘ω’ )و
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【櫛田神社】博多祇園山笠に欠かせないスポット~神社見どころ、アクセス、駐車場や周辺についてを最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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