2019年、九州では「自らの命は自らで」という警戒レベル5の大雨が2度も襲来、
北部では、各地に甚大な被害をもたらしています。
なぜ、こんな大雨に?
そして、この大雨はいつまで続くのでしょうか?
8月・大雨の原因
九州北部を中心に甚大な被害をもたらしている大雨は、今現在も続いています。
9月30日(金)にかけても、西日本~北日本の広い範囲に雷を伴う激しい雨が降るだろうとされているのです。
長く停滞する秋雨前線に、北日本の低気圧に暖かく湿った空気が流れ込んでいます。
この影響で、九州北部に「線状降水帯(せんじょうこうすいたい)」が発生し、大雨を降らせています。
次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群。
要するに雨を降らせる雲が線状に伸びているのです。
この雨雲が、数時間にわたり同じ場所に雨を降らせるため「集中豪雨」が発生する際には、この線状降水帯が原因になることが少なくありません。
2012年7月:九州北部豪雨
2013年8月:秋田・岩手豪雨
2015年9月:関東・東北豪雨
2017年7月:九州北部豪雨
2018年8月:西日本豪雨(7月豪雨)
は全て線状降水帯が発生したことがわかっています。
線状降水帯は、今もなお発生しており30日(金)午前6時までに予想される雨量は多いところで150mmとされています。
30日(金)午前6時まで | |
九州北部 | 150mm |
北陸、東海、中国 | 100mm |
31日(土)午前6時まで | |
東海 | 100~150mm |
北陸、九州北部 | 50~100mm |
九州では、佐賀県や福岡県、長崎県を中心に、断続的に非常に激しい雨が降る予想のため、土砂災害や低い土地の浸水、川の氾濫に警戒が必要です。
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大雨はいつまで続く?
九州北部の記録的大雨 長期化のおそれ @tenkijp https://t.co/D6XN076j8s
— えがすま (@egaosmile111) August 29, 2019
9月30日(金)以降は、太平洋高気圧が本州付近に張り出してくる予想です。
前線は日本海まで北上しますが、南から暖かく湿った空気が流れ込みやすい状態になるため、晴れることはないようです。
大気の状態がとても不安定で、発達した雨雲、雷雲があちらこちらに・・。
31日(土)にかけて、九州から近畿を中心に大雨予想が出ています。
少なくとも、九州北部では31日まで大雨が続く可能性があるということですね。
Tenki.jpで天気予報を調べたところ、太陽マークが見られたのは以下の通りでした。
福岡 | 9月8日 |
長崎 | 9月6日 |
佐賀 | 9月6日 |
熊本 | 9月5日 |
大分 | 9月5日 |
宮崎 | 9月2日 |
鹿児島 | 9月2日 |
あくまでも予報ですので、早まったり、さらに長期化する可能性は十分にあります。
引き続き、厳重な注意を払う必要があります。
Weather newsでは「2019年九州北部豪雨特設サイト」が設けられています。
ピンポイントで天気を(雨状況)を確認することができますので、ぜひご活用ください。
九州地方は大雨に警戒を(7月)
九州では、これまですでに雨量が400ミリを超える地域も多いようです。
【九州 今週1000mmの降水の恐れ】https://t.co/0lfsKmCzRy
梅雨前線の活動が活発化し、九州では先週末から1日にかけて災害級の大雨となっている。鹿児島県内では7月の1位を記録している所も。九州は今週1週間で1000mmを超えるような大雨の恐れ。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2019年7月1日
さらに、7月3日(水)~4日(木)にかけて、梅雨前線が活発化すると予想されています。
九州を中心に「平年の7月1カ月分を超える大雨が1日で降る恐れがある」と発表されました。
これにより、西日本豪雨、九州北部豪雨の原因となった「線状降水帯(せんじょうこうすいたい)」が発生する可能性があると、最大限の注意が呼びかけられたのです。
これまで続いた雨によって、ちょっとした雨でも河川の水位が上がり、氾濫(はんらん)や浸水の恐れがある、さらには雨が降り続いたことで、相当な水分を含んだ地面に強い雨が降ることで、土砂災害も懸念されています。
6月末から降り続く雨、避難勧告と、不安な日々を過ごしてきた九州・・・
さらなる恐怖が押し寄せているのですね。
まさに「非常事態」です。
とるべき行動 | 行動を促す情報 | |
レベル5 |
命を守る 最善の行動 |
災害の発生情報 出来る範囲で発表 |
レベル4 |
避難 | 避難勧告 避難指示(緊急) |
レベル3 | 高齢者等は避難 他の住民は準備 |
避難準備 高齢者等避難開始 |
レベル2 | 避難行動の確認 | 注意報 |
レベル1 | 心構えを高める | 警報級の可能性 |
3日午後には、熊本でも滝のような非常に強い雨が降る地域もあるとされていますので、十分な警戒が必要です。
こちらの記事もお読みください。
→ 2019年九州~大雨による交通への影響は?[高速・JR・飛行機]
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大雨の原因
【大雨に警戒 命を守る行動を】https://t.co/LrA2FZ81kj
梅雨前線の影響で、九州を中心に断続的に激しい雨が降っている。3日は記録的な豪雨のおそれがあり、救助もままならない状況となる可能性も。自分の命は自分で守ることを念頭に置き、早め早めの避難行動を。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2019年7月2日
「レベル4」という災害級の大雨になったのはなぜなのでしょう?
大きな原因としては、梅雨前線の停滞だとされています。
通常の梅雨前線は移動していくことが多いのですが、停滞することで同じ場所に大雨をもたらしているからです。
昨年の西日本豪雨の際は、梅雨前線が4日間停滞したそうですが、
今年の梅雨前線は、9日間停滞とのこと、そのために災害級の大雨となっているのです。
梅雨前線が9日間停滞って・・・?!?!
加え、太平洋高気圧の周りに暖かく湿った空気が入ってきていることも、九州に大雨をもたらす原因の一つとなっています。
ですから、大雨は3日一日ではなく、それ以降も降り続くと予想されています。
九州では先週末から大雨になっており、総雨量が800ミリを超えているところがあります。
あす3日(水)以降もさらに雨が降り続きます。気象庁も「自らの命、大切な人の命を守るために、早め早めの避難、安全確保をお願いします」と呼びかけています。安全最優先で行動なさってください。#大雨 pic.twitter.com/UChEmoo9sC— Yahoo!天気・災害 (@Yahoo_weather) 2019年7月2日
4日までの雨量予想は、このようになっていますからね。
「自らの命、大切な人の命を守るために、早め早めの避難、安全確保をお願いします」
気象庁からの呼びかけを重く受け止め、早めの避難行動を心がけてください。
梅雨はいつまで?
梅雨入りが遅い・・と皆が噂していたところ、このような災害級の大雨となってしまいました。
一体、いつまでこの大雨が続くのでしょうか?
梅雨はいつになったら明けるのでしょうか?
平均では、九州北部の梅雨明けは「7月18日頃」とされています。
当然ながらこの大雨の中、気象庁ではまだ梅雨明けの発表は行なっておりません。(2019年7月3日現在)
九州では、6日(日)頃まで強い雨が予想されており、その後も「傘マーク」が消えてはいませんよね。
【週間天気予報】
梅雨前線が本州付近に停滞する日が多く、西日本や東日本では曇りや雨の日が続きます。特に6日(土)頃にかけては九州などでも雨が強く降るおそれがあり、既に大雨で地盤が緩んでいるため土砂災害等の発生リスクがさらに高まります。https://t.co/4oZfvjJuqm pic.twitter.com/u5yZRwoEyI— ウェザーニュース (@wni_jp) 2019年7月1日
北部(福岡)では、8日(月)あたりからようやく「くもりマーク」が予想されていますね。
北部、南部でも多少の違いがあるでしょうが、まだまだ雨は続きそうです。
AccuWeatherの天気予報によると、熊本市では7月7日(日)頃から、晴れ間も見えています。
天気予報も様々なのですが、来週になると雨は少なくなっていくのかな?といった様子。
しかし、まだまだ不安定さが残るため、梅雨明けするのは、やはり平均頃となるのでしょうか?
梅雨明けの情報に関しては、気象庁の正式な発表を待つしかなさそうですね。
早く「太陽」が見たいと願うばかりです。
これから、ますます雨が強まる見込み。
熊本の皆様、九州の皆様、どうか十分な警戒をなさってください。
早め、早めの行動で避難されてください。
これ以上被害が広がらないことを心から祈ります!!
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2019年九州大雨はいつまで?~警戒レベル5発令を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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